運営会社別ガソリンスタンド数と割引が大きいおすすめカード

クレジットカードによるガソリン代の割引は、特定のガソリンスタンドで大きく割引になるカードと、それ以外の会社が発行しているどこのガソリンスタンドでも割引、還元が受けられるカードがあります。

ガソリン代を安くするには自分がどこのガソリンスタンドをよく使うかという点を把握して、それにあったガソリンカードを選ぶ必要があります。

またこれからカードを作る人にとってはどのガソリンスタンドがどれくらいあるかを把握して自分が利用するガソリンスタンド、ガソリンカードを選ぶ必要があります。

そこでここではガソリンスタンドごとに、スタンド数とガソリン代が割引になる代表的なカードを紹介します。

ENEOS（エネオス）

まずは最大手のJXグループが運営するENEOSです。

最大手ということでガソリンスタンド数も最多の11,227店となっており、日本のガソリンスタンド数全体が3万から4万と言われている状況ですので、約3分の1がENEOSの給油所ということになります。

ガソリンスタンド3つに1つはENEOSの給油所ということになりますので、その気になればすべての給油をENEOSで済ませることもできますね。

お得になるクレジットカードはENEOS自身が発行している3種類のENEOSカードと、ENEOSのSSで利用するとポイントが2倍になる楽天カードがあります。

またエネオスでは、200円ごとにTポイントが1ポイント付与されます。Tポイントはクレジットカードのポイントと両取りできるので、Tポイントユーザはぜひ利用したいところです。

さらにANAカードマイルプラスとJALマイレージバンクの加盟店でもあるので、ANAとJALのクレジットカードで支払えばそれぞれのマイルがたまります。これもクレジットカードのポイント、Tポイントとは別で付与されるので両取りが可能です。

つまり

ANAマイル、JALマイルがたまるクレジットカードを利用すれば、Tポイント、マイル、クレジットカードのポイントとポイントの3重取りが可能になっているのです。

マイルカード利用者はぜひ活用していきたいですね。

出光SS

次に大きいのが、出光興産が運営する出光サービスステーションです。

本屋大賞をとった「海賊と呼ばれた男」のモデルとなった出光佐三さんが作った会社として有名で、ガソリンといえば出光というイメージが強い人も多いと思います。

ただ店舗数はENEOSに大きく水をあけられており、SS数は約3,600となっています。それでも全国的に店舗ネットワークがありますので、出光のSSだけで給油することも可能です。

出光の給油がお得になるクレジットカードには出光が発行している出光カードや出光まいどカードがあります。

2015年11月に出光興産と昭和シェルが対等合併をするというニュースがありました。今後出光と昭和シェルのガソリンスタンドについても統合していくとのことですので、新ブランドが発表されるかもしれませんね。

＜追記＞
ひとまずは別ブランドとしてガソリンスタンドは運営されていくようです。

なお、出光SSでは200円の利用ごとに1ポイントの楽天スーパーポイントがたまります。

そのため楽天をよく利用する人はメインのガソリンスタンドとするのを検討するのも良いですね。

昭和シェル

続いて貝のマークでおなじみの昭和シェル石油です。昭和シェルのサービスステーションの数は全国に約3,300箇所となっており、出光とほぼ同じ数のサービスステーションがあります。

昭和シェルがお得になるクレジットカードは昭和シェルが発行しているシェル スターレックス カードがあります。シェルスターレックスカードはレギュラーガソリンが最大リッター8円の割引、ハイオクについては最大リッター13円の割引がある割引率の大きなカードです。

昭和シェルで給油することが多い人はぜひ活用したいカードですね。

また昭和シェルSSでは給油1LごとにPontaポイントが1ポイントたまります。

Esso（エッソ）、Mobile（モービル）、ゼネラル

続いてEsso（エッソ）、Mobile（モービル）、ゼネラルのサービスステーションです。これらのサービスステーションは当初別会社の運営でしたが、合併を経てEMGという会社が運営会社となっています。

サービスステーション数は3ブランドで合計約3,400となっており、出光、昭和シェルと同程度の数のサービスステーションがあります。

これらのサービスステーション数はフルサービスを行う各ブランドのサービスステーション約2,000とエッソ・モービル・ゼネラルのセルフサービスステーションのブランドであるエクスプレスの合計数です。

いずれのブランドのサービスステーションでもエッソ・モービル・ゼネラルがお得に使えるカードには、シナジーカードがあります。シナジーカードは前月の利用金額に応じて、ガソリン、灯油が最大リッターあたり7円の割引があるカードです。

また給油1Lごとにnanacoが1ポイント付与されます。

キグナス

次にキグナス石油です。現在キグナス石油は三愛石油の傘下会社となっています。

キグナス石油サービスステーションは全国に約490のサービスステーションがあります。

出光、昭和シェル、EMGと比べると1割くらいの店舗数しかありませんので、キグナス石油だけの給油だと、出先などでは給油所が見つからなくなる可能性があります。

キグナスSSだけを利用するのは、運転範囲が広い人には現実的ではないかもしれません。

またキグナスのサービスステーションの給油がお得になるカードとしてキグナスオブリカードαがあります。キグナスオブリカードαは毎月の利用金額に応じてキグナスサービスステーションでの給油（ガソリン・軽油・灯油）が最大リッターあたり5円割引があるカードです。

三井石油

三井石油は2014年に東燃ゼネラル石油の子会社となり、現在ではMOCマーケティングへ社名変更され、その後グループ内の事業再編を経て解散しています。

子会社化にともない三井石油ブランドで運営されていたサービスステーションは全店エッソに変更されており、現在は三井石油ブランドのサービスステーションはありません。

2013年には270店舗のサービスステーションがありました。

SOLATO（ソラト）

次に太陽石油が運営をするSOLATOです。SOLATOは四国、九州を中心のサービスステーションで、全国に約340箇所を展開しています。

サービスステーション数自体は少ないですが、地域によってはヘビーユースしている人もいると思います。

SOLATOがお得になるカードはSOLATO CARDがあり、入会後にSOLATOの給油100リットルまでリッター20円引きとなり、さらにその後もいつでもリッター2円割引となるカードです。

入会後100リットルまで20円引きは割引率が高く、非常にお得なカードです。初年度の年会費は無料ですので、SOLATOを利用する人はとりあえず作っておいた方が良いカードです。

またSOLATOサービスステーションではRポイントカードのポイントがたまります。

スリーダイヤ

旧三菱商事石油である三菱商事エネルギーが運営するスリーダイヤがあります。

スリーダイヤの店舗数は公開されていませんが、三菱商事エネルギーはスリーダイヤ以外にENEOS、Shell、エクソンモービル、コスモ石油のブランドでもサービスステーションを運営しており、約900店舗があるといわれています。

スリーダイヤのサービスステーションがお得になるクレジットカードとしてはイオンカードとの提携カードである三菱商事石油イオンカードがあり、スリーダイヤの給油支払の時にはポイントが2倍たまります。

宇佐美サービスステーション

元受の直営ではありませんが、全国に複数のブランドのガソリンスタンドを運営している宇佐美サービスステーションでもお得になるクレジットカードがあります。

それはエクストリームカードというカードです。

エクストリームカードで支払うと、宇佐美サービスステーションの給油時にレギュラー、ハイオクのガソリン代が2円/L割引となり、灯油も1円/L割引となります。

エクストリームカードはガソリンスタンドで利用する以外にも、還元率が高い優秀なカードですので、宇佐美サービスステーションを利用する人にはおすすめのカードです。

なお、宇佐美サービスステーションの各ブランドのガソリンスタンド数は以下の通りです。出光とENEOSで大半を占めていますので、出光やENEOSでお得になるクレジットカードを持っている人はそれでカバーすることもできます。

まとめ

ガソリンスタンドごとのおすすめクレジットカードを見てきました。

各スタンドのブランドや運営会社、スタンド数をまとめると以下のようになります。

基本的にはよく行くガソリンスタンドを一つにして、ガソリン割引の恩恵を最大限生かすというのがガソリンカードを使う上で重要ですね。

難しい場合は楽天カードでどのガソリンスタンドでも還元を受けられる状態にしつつポイント2倍のENEOSを中心に給油するのがよさそうです。

※当ページの情報は各社ホームページに2015年11月現在掲載されている情報をもとにしています。