ドル建てクレジットカードの種類と用途ごとのおすすめ
海外への旅行や海外サイトでの買い物をされる人は多いと思いますが、その場合ドルで決済をしないといけないのでクレジットカードでドル払いをしないといけません。
また、海外駐在や移住など長期間海外に滞在する人もドル決済できるクレジットカードが必要な人もいるかと思いますが、現地でクレジットカードが作れないと悩む人も多いでしょう。
そこで本記事ではクレジットカードでドル払いをする方法やドル建てでクレジットカードを利用する方法や用途ごとのおすすめクレジットカードまで紹介したいと思います。
ドル建てクレジットカードの種類
- 円建て(円で引き落とし)のクレジットカード
- ドル建て(ドルで引き落とし)のクレジットカード
- アメリカのクレジットヒストリーがたまるクレジットカード
クレジットカードでドル払いをするためには、ドルで支払をして円で引き落としがされるものと、ドル建てで引き落としがされるカードがあります。またアメリカのクレジットヒストリーがたまるカードとたまらないカードがあります。
一般的にクレジットカードを外国などでドル決済すると、カード会社はいったんドルで決済をして、クレジットカード請求時に円換算をして利用者の口座から引落をします。そのため利用者は円で利用料金を支払うことになります。
円で決済ができるので、外貨を用意する必要がなく便利ですが、その分ドルから円換算する際の為替手数料がかかり、ドル支払時には事務手数料などを上乗せすることになるため、必要になる金額が多くなります。カード会社にもよりますが、大体2%から3%のコストが上乗せされます。
さらにクレジットカード利用時と円換算するタイミングが異なるので、その間に為替レートが変動してしまうため、為替リスクを負うことになります。例えば、ドルが100円の時に100ドルの買物をした時、自分の中では10,000円の買い物をした感覚でいますが、円換算時に為替レートが大きく動き110円となると請求額は11,000円+α(手数料)となります。
為替レートは大きく動き、10%近く動くこともあるので最終的な支払額は為替レートに大きく影響を受けることになります。
手数料がかかるだけでなく、為替リスクもあるので、通常のクレジットカードでドル建ての支払をするのはたまの旅行や一回限りの海外サイトでの買い物以外ではおすすめできません。
ドル建てクレジットカードが必要となる場合
海外旅行にしょっちゅう行く人や海外のサイトで買い物を頻繁にする人の場合、円建てのクレジットカードのドル払いではコストが大きくなりすぎるのでドル建てのクレジットカードが必要になります。
ドル建てのクレジットカードは少ないですが、おすすめはSBIカードと住信SBIネット銀行を活用した方法です。SBIカードにはドル決済というサービスがあり、住信SBIネット銀行を引き落とし銀行にしていると、ドルでの利用分を住信SBIネット銀行の外貨預金(米ドル)の残高からドルで引き落としがされます。
為替手数料は住信SBIネット銀行の外貨預金への両替時のものだけですみ、住信SBIネット銀行の米ドル預金の為替手数料は1ドル当たり15銭となっており、1ドル120円と考えると100ドル12,000円に対して手数料15円で手数料率は0.13%と格安です。
SBIカードのドル決済は事務手数料もかかりませんので、コストは為替手数料だけで通常のクレジットカードでドル払いしたりPayPal払いをするより大変お得になります。
さらに為替レートの影響を受けるのは円からドルへの交換時ですので、為替リスクを負うこともなく好きなタイミングでドルに交換できるのも安心で魅力的です。
買い物の回数が多い人ほどお得額が大きくなっていきますので、ドルでの買い物が多い人はぜひSBIカードと住信SBIネット銀行を活用していくと良いでしょう。
アメリカで長期間生活する場合
住信SBIネット銀行とSBIカードの組み合わせを利用するのは、コストも安く済み、手続きも簡単で良いですが、あくまで日本に住んでドル建ての買い物をしたり、よく旅行にいってドルで支払する人におすすめのもので、アメリカへ移住する人にはあまりおすすめできません。
というのもアメリカではクレジットカードの返済履歴であるクレジットヒストリーが様々なことをするのに重要になりますが、アメリカのクレジットヒストリーを積むにはアメリカのクレジットカードを利用する必要があります。
日本のクレジットカードであるSBIカードを利用してもアメリカのクレジットヒストリーを積むことはできないので、アメリカのクレジットヒストリーを積むことができるカードを利用する必要があります。
しかし、アメリカのクレジットヒストリーを積むことができる一般的なアメリカのクレジットカードは、カードを作るためにクレジットヒストリーが必要になるため、はじめてアメリカのクレジットカードを作る人はヒストリーがなくカードを作ることができません。
「ヒストリーを作るにはクレジットカードが必要だけど、クレジットカードを作るにはヒストリーが必要」というどうやっても入れないメビウスの輪のようなしくみになっているのです。。
そこでおすすめというか、唯一の選択肢となるのがアメリカのクレジットヒストリーがなくても作れるドル建てのクレジットカードであるJAL USA CARDと、ANA CARD U.S.A.です。
これらのカードは米国での年収や日本での勤務先や勤務年数などを考慮して独自の審査によりカードを作って良いか判断するため、クレジットヒストリーのない駐在員などでもドル建てのクレジットカードを作ることができます。
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